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作品の集大成『岩田道夫の世界』刊行。

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2014年に急逝した孤高の画家、岩田道夫の集大成となる
本が2023年3月末出版される。出版元は東京『未知谷』からの刊行。
本の着想から役2年半の歳月を費やしての出版となる。
この本は生前本人が一番望んでいたことで、画家、童話作家、消しゴムアート
郷土研究家として多面的な才能を持つ、岩田をどうまとめるかということに
多くの時間を割いた。全256ページにわたる本は多面的な岩田ワールド
全開の本となっている。
今回はとりあえず告知だが、多くの人の目に触れてほしいと思う。
作品集カバー1



作品集カバー2

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岩田道夫遺稿出版記念展開催!

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 7月28日から8月2日まで『岩田道夫遺稿出版記念展』を開催している。
今回は、1980年代中頃創作した童話、ファンタジー作家としての作品が中心。
2020作品展ポスター
岩田は、多面的に創作した作家として知られるが、多面的といえば有名な
「宮沢賢治」がいる。共通なところも非常におおいが、大きな違いは
晩年は油彩絵画をたくさん描いたことだろう。
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初期はおもにペン画、水彩の作品が多く、ペン画は1本の線に生命をこめる様に
線を引いている。水彩は淡い色使いだが、強い線を書きその上に色をのせる。
仮に色がなくても十分作品として成り立つのである。
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そんな初期の手法が凝縮した書籍が東京未知谷出版から7冊一挙に出版されている。
これは社長の飯島徹氏が、岩田の抜きん出た才能に目を付け、出版の運びとなった。
会場にはその書籍にまつわる資料も展示し、特異な才能を理解する助けになっている。
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岩田が亡くなり今年は6年目に入る。
時代は変わり、今年は新型コロナウイルスが猛威を振るっている。
そんな中、本を読んだ評論家が週間読書人を通じある投稿をしている。
『誰もが疑わず信じてきたものが、別の意味を持つポストコロナの時代
そんな時代の必読書』と、締めくくってるが、先の読めなくなった今の時代もっとも
必要なのは、従来の価値観に寄らない自由な発想なのかもしれない。
20200724読書人




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岩田道夫の初期の名作『雲の教室』未知谷出版より刊行。

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 岩田道夫の初期の名作『雲の教室』が未知谷出版より刊行された。
この作品は過去に形を変え2回出版されている。
1回目は童話と散文集『雲の教室』として自費出版している。
2回目は1992年童話集『雲の教室』として国土社より出版。
この本は日本文芸家協会新人賞をとっている。
そして3回目となる45編の童話と散文からなる『雲の教室』として
新たに刊行された。
未知谷出版での刊行は7冊目となる。
おもて
うら
この45編の童話はどれも岩田道夫独自の世界が満載である。
表紙ををめくると岩田道夫のライフワークともなっていた
消しゴムアートが目に入る。
消しゴム
コロナの時代と言われる今、多くの人に読んでもらいたい本だ。


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岩田道夫の初期の童話、続々刊行

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『今回の出版にあたり』
岩田道夫の1980年代に書かれた初期の童話(ファンタジー)が、
東京の出版社「未知谷」から6冊続けて出版されています。
今回の出版は昨年5月、岩田道夫展覧会に来てくださった未知谷出版社
の飯島徹社長が岩田道夫に惚れ込んで下さり出版に至りました。
これからも随時出版して下さる予定です。

以下は出版リストです。
◼︎森の仲間たち
 2019年8月20日発行 定価1,500+税 『イーム・ノームと森の仲間たち書評』
イームノーム2書評
◼︎ファおじさん物語 春と夏
 2020年3月5日発行 定価1,800+税
ファ春夏2ファおじさん1裏
◼︎ファおじさん物語 秋と冬
 2020年3月25日発行 定価2,000+税
ファ秋冬2ファおじさん2裏
◼︎ふくふくシリーズ.1 『水たまり』
 2019年12月5日発行 定価1,000+税
水たまり2水たまり裏2
◼︎ふくふくシリーズ.2 『影の散歩』
 2019年12月25日発行 定価1,000+税
影の散歩2影裏2
◼︎ふくふくシリーズ.3 『不思議の犬』
 2020年1月20日発行 定価1,000+税
不思議の犬2不思議裏2

『購入について』
以上6冊は全国の書店及びamazonで購入できます。
また、旭川ジュンク堂書店、こども富貴堂及び岩田道夫の私設ギャラリーミクロコスモスからも購入可能です。
以下の指定アドレスまで連絡いただけますと、郵送させていただきます。
申し込みアドレス『kazukomurata0718@gmail.com』

『今年の岩田道夫ギャラリーミクロコスモス開館について』
今年のギャラリー開館は4月16日(木)を予定しています。
開館にあたり、現在の新型コロナウイルスの影響から4月、5月の開館はメール
電話等の申し込みのみの開館とさせていただくことといたします。
Mail:kazukomurata0718@gmail.com    電話:080-5581-3567
6月以降は通常毎週木曜から日曜日11:00から午後4:00まで通常に開館いたします。
一時も早い日常に戻ることが望まれます。
皆様のご無事を心よりお祈りいたします。
ぷねうま舎 代表 村田和子




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風のような人。

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 風のような人といえば、宮沢賢治の『風の又三郎』
を思い出すが、私はある人を思い出す。

そのある人は今月14日に急逝した。
彼と知り合ってから5年が過ぎるが、細かいことを
ほとんど知らない。
年齢、出身地、仕事の経歴何も知らない。
知っていることと言えば、美術、絵画、芸術に対する
造詣が非常に深いこと。

彼とは岩田道夫没後作品の方向付けを考えるために知り合った。
が、しかし誰が紹介してくれたのだろう。
・・定かでない。
いつの間にか私たちの近くにいて、岩田道夫の持つ絵画の素晴らしさ、
芸術性の高さを知らせてくれた。
亡くなる2年前、旭川の会場で個展を開いたが、的確な意見を
述べてくれることに本当に助かった。

今から1年前、夏の暑い日東京に出たが、待ち合わせをして
会うなり芸術の話になる。
こういう人はそういるものではない。
それが長時間話していても疲れないのである。

彼は人の心を素早く読み取り、相手に過不足のない会話をする。
私は作曲をするので、さほど饒舌なわけではないが、そんな
私でも嫌な気持ちになったことは一度もない。
いつも風が吹くように爽やかなのである。

彼は肩書きを嫌ったが『風の美術評論家』とでもしておこう。
どうせ、またそんなことを言ってと、ニコニコしながら否定はしない
はず。
彼が岩田道夫のために残してくれた文が一つだけ残っている。
風のように去っていった彼のために、その文をアップして追悼としたい。

『岩田道夫にとっての「線」』
岩田道夫は多様な表現作品を手がけた、その中でも線描を主に
作画構成された作品に共通する顕著な美的特質には彼の感性・
美意識の高さと理知的な思考がバランスよく反映構成されている、
シンプルな一本の線(直線・曲線)に内在する表現密度と豊穣さに着目し
絵画言語として内なる思いやイメージを託し自在に自由に絵画世界を創出繰り広げた。
ためらいなく確固たる意思と抑制された緊張感で美的追求、構築を遂げました。
消しゴムアートでは彫る手法で生まれるおおらかで楽しい図像が現れます。
晩期に向き合った黒を基調に据え動勢と静的な直線の対比で心的飛翔
したかのような世界は彼方を見つめた境地が立ち現れ異質強靭な絵画空間が
結実した注目すべき作品です。岩田道夫が「線」を駆使し確立定着させ、
無機質で表情に欠けた線は見当たらない作品群…線の強靭さしなやかさ表情に
富むニュアンスを堪能しご覧になられる方々には楽しんで頂きたく思います。
                        廣瀬文俊(美術研究家)


線画制作



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