category絵画/油彩

岩田道夫作品の集大成『岩田道夫の世界』

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今年は孤高の天才芸術家岩田道夫が亡くなってから10年の年。
2014年、57歳で天上に逝ってしまった岩田道夫は短い生涯に
数多くの作品を残した。 
画家、詩人、童話作家、消しゴムアーティスト、郷土史家
と他面的な顔を持つ岩田だが、その作品を網羅した作品が
『岩田道夫の世界  ミクロコスモス』である。
発売は2023年7月だが、没後10年の節目にあたる2024年に、多くの人に
見ていただきたく改めての紹介となる。
ページ数は全項256ページ。
ズシリと重いまさしく彼の集大成といえる作品集だ。
レイアウトは阿野仁志、カラーリストは近島哲男。
構想、プロデューサーは村田和子である。
出版は内容の濃い出版物を出すことで有名な『未知谷』
からの出版である。
定価:8,000円(税込)。
作品集の内容は本当に他面的に網羅してある。
その中からほんの一部になるがアップしてみたい。
 IMG_20240321_0001.jpg
帯には童話作家の巨匠『佐藤さとる』さんの言葉が載っている。
『彼は天才だよ。作品が残る。
 生きた証も人柄も全てそこにある。
 作家はそれでいいんだ』
まさしく岩田道夫を表した言葉だ。
IMG_20240321_0002.jpg
帯裏には宇宙物理学者『佐治晴夫』先生の言葉が載っている。
3rd_14_15ポートレイトのコピー
少女 油彩 1994.2
岩田は一人の少女をよく描いた。その中の一枚。
10歳にも満たない少女の中に眠る人間が現れた一枚
3rd_72_73雲の教室関連のコピー
雲の教室シリーズ 水彩 1987.12.18
岩田は水彩シリーズをよく書いた。
月と花と少女、これも彼がよく書いた題材。
3rd_188_189はれのちくもりのコピー
冬の道 油彩 2010年ごろ
水彩、線画と合わせて晩年描いていたのが
月と嵐山シリーズ。遠い道の先にある城は玉姫殿。
月、太陽、星、道どれも永遠を表すもの。
3rd_222_223消しゴムアートのコピー
消しゴムアート.1
岩田の独創的作業の最たるものの中の一つ。
消しゴムを緻密に掘りながらスタンプにしていく。
こんな世界を作れるのは日本では彼だけだろう。
このスタンプだけで本が一冊できる。
3rd_196_197のんびりほとけさまのコピー
母子菩薩 墨彩 年代不詳
何百枚も描いた仏シリーズ。
彼は仏教徒ではないが、祈る作業が一枚の絵に現れたもの。
3rd_98_99人物デッサンのコピー
人物デッサン/AYA 鉛筆 1991.4.28
岩田のことを「線の作家」という人がいたが、
柔らかい繊細な線の扱いは天才的と言える。
3rd_96_97メルヘンのコピー
小情景集 秋
彼の幼少期の記憶が現れた作品。
誰もが幼少期に持つ光景を、生涯忘れなかった
彼のみの作品。
3rd_156_157植物画・花のコピー
栗 水彩 1988.9.28
岩田の線に対する執着が現れた圧巻の作品。
多数ある中でこの作品は白眉と言えるもの。
3rd_86_87雲の教室関連ペンのコピー
ミクロコスモス シリーズ ペン画 1988.4.28
彼はペン画もよく描いている。
構図を緻密に決め、線を1本ずつ描いていく。
誰もが真似のできない岩田のみの世界だ。
3rd_62_63佐治先生Bのコピー
画1  ペン画 1999.4.18
今回ブログの最後はペン画。
この構図は数学計算をして構図を決めている。
大学時代物理学、数学を学んでいた影響だろうか。

次回はその.2をアップしたい。
是非、購入して見ていただきたい本である。






〔テーマ:アートジャンル:学問・文化・芸術

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