5月20日から26日まで『岩田道夫没後 5 周年記念作品展』を
終了しました。
今回のテーマは『旭川・嵐山・万葉の世界』。

元号も平成から令和へ。
そんなこともあり岩田の6年間をかけた創作消しゴムアート
による日本最古の歴史書『古事記』制作にも光をあてた。
入り口を入ると「のんびりほとけさま」の世界が広がる。

この大きなパネル絵は、岩田の友人音楽家佐々木義生氏のスタジオに
描いたもの。改修のため取り壊しになるところを、保存をして現在に
至っている。
作品展には旭川市長西川将人氏も見えられた。


このコーナーは、岩田の詩集『雲の教室』の世界。

雲の教室から作品は水彩画の世界へと。
ダンス、少年の記憶、遠い日の思い出どれも誰もが持っている
郷愁の世界を感じる作品。それから繰り返し描いた姉妹のポートレート。

彼の創作のメインだった『嵐山(チノミシリ)』のコーナー。
群青色のバックと白い道と月、そして独自の大雪の山並みとパルプの煙
この世界は誰も着手しなかった世界である。

次のコーナーには岩田の線を見せる世界である。
細密なペン画の世界、そして線だけを使って表す線画の世界。

そして一際異彩を放つ消しゴムアートの世界と常盤公園地図集。
大学では理学部で優秀な研究生だったことが見られる世界。
会場には30年来の友人の作曲家佐々木義生氏の音楽が清楚に
流れる。


会場は小さいが現代の宮沢賢治と言われる岩田道夫の世界が満載の作品展である。

〔テーマ:アートジャンル:学問・文化・芸術〕